酸蝕歯とは
予防のススメ
酸蝕歯とはTooth wearと称される、う蝕原因菌が関与しない歯の表面の損失の一つで、
酸蝕とは酸による化学的な歯質の溶解のことです。
病因には、内因性と外因性がありますが、現在では生活習慣の変化に伴う飲食物からの外因性因子が主流で、
市販飲料の約70%が、歯の表面(エナメル質)が溶けだす臨界pH5.5を下回る数値を示し、見逃すことの出来ない問題となってきました。
治療は状態により、再石灰化療法か修復治療が必要となりますが、まずは予防として食生活習慣の改善、
酸性飲食物の摂取直後のハミガキをさける(摂取直後は酸のせいで歯の表面にダメージがある可能性)、
ハブラシや歯磨き粉の見直し(硬い毛のハブラシ等)、中性飲料の活用(うがい等)、デンタルガムの活用があげられます。
市販飲料以外でも、黒酢など健康のために摂取しているものが原因の場合もありますので注意が必要と考えます。