高機能歯みがき剤
予防のススメ
いまや歯みがき剤にフッ素は当たり前。
とはいえフッ素はただ配合されていればよいというものではありません。
歯にしっかり機能して役立ってくれなければ困るので、口の中に残った少ないフッ素がいかにより効果的に働かせるか、さらに殺菌剤を加え、さらにほかの有効成分も加えて、それらの成分が相殺し合わずにしっかり働く歯磨き剤が作られています。
最近できた高機能歯磨き剤として、フッ素+殺菌剤に加えて、再石灰化成分(リン酸とカルシウム)が配合されたクリンプロ歯みがきペースト(スリーエムジャパン)歯の再石灰化、つまり補修に使われる成分が口の中にタップリと供給されれば、初期むし歯の治療や予防にとてもよさそうです。
もう一つ、中高年の方に多い「根面う蝕」の予防を目的に、フッ素」の他にコラーゲンの保持を目的とした有効成分PCAが入っています。フッ素はエナメル質はもちろん象牙質にも効きますが、象牙質にはコラーゲンも含まれるため、このコラーゲンの抵抗性も上げて象牙質つまり歯根を守ろうというわけです。
尚、残念ながら、歯石が取れる歯磨き粉は存在しません。
歯石になる前にプラーク(バイオフィルム)を除去して、歯石にならないようの心がけましょう。