親知らずの影響
親知らず
抜歯の中で一番大変なのが「親知らずの抜歯」です。なぜなら、悪さをする親知らずは、たいがい横向きで骨の中に埋まっているからです。これを抜くには、歯茎を切り、骨も削って、親知らずの頭を出さないとなりません。
とくに下あごの骨は硬く、しかも近くを太い神経と血管が通っていて、細心の注意が必要です。
横向きの親知らずを放っておくと、周りの歯ぐきで細菌が繁殖し、ときには入院が必要になるほどの重い症状をひきおこすこともあります。また細菌のせいで隣の歯を支える骨が溶けたり、親知らずが隣の歯を押し隣の歯の根っこを溶かしてだめにしたり、押すことで前歯の歯並びに影響することもあります。
また、稀にではありますがアスリートの方が練習中や競技中に接触事故をおこしたとき、親知らずがくさびのように働いて、下あごの骨折を引き起こすこともあります。
隣の歯、つまり第二大臼歯は、咀嚼の要の大事な奥歯。レントゲンを撮って説明を受け、問題のある親知らずは早めに抜きましょう。